急性副鼻腔炎
急性副鼻腔炎は、風邪に引き続いて発症することが多く、鼻づまり、膿性鼻汁、後鼻漏(鼻汁がのどに降りること)痰のからんだせき、頭痛や頬の痛みなどの症状が出ます。
治療は抗生物質や消炎剤の内服、副鼻腔洗浄、ネブライザー治療をします。
慢性副鼻腔炎
慢性副鼻腔炎は、副鼻腔炎が慢性化したもので、鼻づまり、鼻汁、後鼻漏、嗅覚障害などの症状をきたします。
小児では滲出性中耳炎を合併することも多いです。
治療はマクロライド系抗生物質を少量長期(2〜3ヶ月)投与したり、ネブライザー吸入治療します。
最近、膿があまり出ない嗅覚障害を伴う副鼻腔炎が増えています。好酸球性副鼻腔炎といって喘息の方がなりやすい副鼻腔炎です。治療はステロイドホルモンやアレルギーの薬の内服など従来の副鼻腔炎とは異なる薬を使います。
このような保存的治療で治癒しない場合は、鼻茸摘出手術、鼻内内視鏡手術などの手術が必要になる場合もあります。最近では昔のように歯ぐきを切って施行する手術はほとんど行われなくなっています。